Project 04
金融の枠を超え、地域の課題解決に特化した新会社を設立
Project Member
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しんきん地域創生ネットワーク株式会社 部長代理
2008年入庫/法学部卒業
信用金庫コンサルティングや法人営業など、様々な部門での経験を経て、しんきん地域創生ネットワーク株式会社に所属。現在は、食品以外の全分野における顧客対応を担当している。
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しんきん地域創生ネットワーク株式会社 主任
2019年入庫/文学部卒業
信用金庫コンサルティングや信用金庫への研修出向などを経て、しんきん地域創生ネットワーク株式会社に所属。商談に同席して業務を学びつつ、自らがメインで担当する範囲を広げている。
Project Story 01
金融の枠を超え、地域の課題解決に特化した新会社を設立
しんきん地域創生ネットワーク株式会社(以下「しんきん地域ネット」という。)は、地域の課題解決に特化した専門会社であり、信金中央金庫の100%出資によって2021年7月に設立された。その目的は、地域の事業者や地方公共団体に対して、先駆的かつ高度な非金融サービスを提供すること。信金中央金庫のグループ会社でありながら非金融サービスが事業の柱であるという特性を持つ。
そもそも、しんきん地域ネットが生まれた背景としては、「地域の発展のために、従来の枠組みにとらわれず、何でもできる会社をつくろう」という考えがあった。そこからプロジェクトチームが立ち上がり、半年後には信金中央金庫の様々な部署からメンバーが選出されて準備室が始動。そこから3か月で会社設立という、スピード感ある展開で実現に至ったのも特筆すべき点だ。
Interview 01
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プロジェクトチームができた段階では、具体的な事業内容が定まっていたわけではありませんでした。まずは新しいこと、面白いことをやろうという考えありきで、そこから、地域の商材をブラッシュアップして販路を広げていこう、地方公共団体と連携して地域の課題解決に取り組もう、というように、事業の枠組みを決めていった感じです。
私自身はこれまで信金中央金庫において様々な部署や業務を経験してきましたが、今回は金融から離れた立ち位置で地域に関わることになりました。フィールドは違っても、地域を盛り上げていきたいという目的は共通しています。
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私は信用金庫への研修出向から戻ってすぐ準備室に異動したので、まったく新しい世界に飛び込んだという気持ちでした。最初に取り組んだ業務は、しんきん地域ネットのオフィスの不動産契約やオフィス家具選び、会社のロゴや名刺作りといったインフラ整備。新設グループ会社の立上げという貴重な機会に携わることができ、また、入庫3年目ながら自分の裁量で決められる部分も多く、非常に良い経験になりました。
Project Story 02
全国展開できる地域商社として、商材の魅力を広めていく
しんきん地域ネットの柱となるのが、地域商社事業であり、当事業の主要な取組みのひとつが「営業代行」サービスである。全国の信用金庫の店舗網を通じて地域の事業者から寄せられる相談に対して、商材の営業代行を担うことで販路拡大をめざす取組みだ。商品開発や分析などによって商材の魅力を引き出すとともに、首都圏のバイヤーをはじめとする豊富なコネクションを活かしてフェアや個別商談などの多様な販売機会を提供。東京をはじめとする大消費地での販売をサポートしている。会社設立から数か月で、すでにいくつかの商談が成立し、相談件数も着実に増加している。
Interview 02
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地域商社は他にもありますが、しんきん地域ネットの唯一無二の特長は、特定の地域だけでなく、信用金庫業界のネットワークを活かして全国規模で展開できるところです。商材紹介のために声をかけるバイヤーは、従来から付き合いのある大手百貨店などのバイヤーはもちろんですが、自分たちから声を掛けて新規開拓も行っています。それによって、地域商材のさらなる販路拡大につなげていきたいと思います。
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地域商社事業では、地域の“隠れた逸品”を広めるべく、それぞれの事業者や商材に適したプロモーションを考え、営業代行を行っています。その際、商材の良さを磨いて“逸品”にするところから関わる場合もあります。たとえば、当初「○○県産」をアピールしていた商材について、事業者からお話をうかがって魅力を掘り下げていくと、身体にやさしい素材を吟味して開発したことがわかり、アピールポイントを変更して営業代行を行った結果、首都圏のバイヤーとの商談につながったケースもありました。 商材が持っている本来の魅力を見つけて広めることで、地域にもスポットライトを当てていきたい、そんな想いで取り組んでいます。
Project Story 03
事業者の満足度を高め、地域経済の発展に貢献するために
しんきん地域ネットは株式会社であり、当然、収益の確保は必要である。ただし、地域経済の発展に貢献するという理念に基づき、利益だけを追求して事業を進めることはない。地域商社事業においても、事前相談の段階でじっくり事業者の話を聞き、「しんきん地域ネットが営業代行をすることで、本当に事業者や地域にとって良い結果が生み出せるか」を慎重に判断する。その揺るぎないスタンスこそが、事業者からの高い満足度につながっていると言えるだろう。
Interview 03
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私が営業代行をするうえで心がけているのは、事業者(作り手)の想いを踏みにじらないこと。事業者の方としっかり向き合い、商材に込めた想いを汲んだうえで、もっとこうすべきでは?という提案をお伝えしています。 また、営業代行の目標はバイヤーと事業者との商談を成立させることですが、たとえ商談に至らなかった場合でも、商材のどの部分を改良すべきかについてバイヤーの意見を聞き出し、事業者にとって有益な情報をフィードバックしています。
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相談された案件すべてを無理に営業代行に結びつけるのではなく、私たち自身が「この商材なら、やり方次第でニーズは必ずある!」と思うものに対して営業代行を提案しています。そのため、事業者とバイヤーとの商談が成立するとこちらも素直に嬉しいですし、事業者の方にも大変喜んでいただいています。今後も満足度を維持、向上させ、その結果として収益もついてくるという好循環をめざしていきます。
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私は大学時代、文学部で古典芸能の勉強などをしていて、就活も金融業界に絞っていたわけではありません。そんな中、「地域」という視点で出合った信金中央金庫に入り、今に至ります。当初は、金融に関する知識が少ないことを不安に感じていましたが、今はむしろ、他の人が知らない分野を知っていることがアドバンテージになっています。皆さんも、所属学部や知識量などは気にせず、信金中央金庫に興味を持っていただけたらと思います。
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学生時代だからこそできることって多いですよね。勉強や資格取得も大切ですが、学生時代に幅広い経験をした人のほうが、信金中央金庫ではもちろん、どんな職場でも活躍できるんじゃないかなと思います。実際、私自身が趣味や人脈を仕事に活かしているので。今はコロナ禍で制限もあると思いますが、なるべく多くの人と話して、友達をつくり、趣味や遊び、バイトなど、ご自身が興味のあることをぜひ積極的に経験してください。
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