Interview 12
システム面から、
信金中央金庫の未来を支える
システムセンター
2010年入庫/社会工学部卒業
Story 01
競争よりも、協調を。自分らしく働ける場を探して
就活のとき、私が最も重視したのは企業理念や事業内容。自分の仕事が最終的に誰にどう役立つのか、それが明確にイメージできれば働くモチベーションになると思っていたので。そのため、信金中央金庫は、「信用金庫のために、地域のために」という理念が明確なことが魅力でした。また、自分の性格上、「競争」よりも「協調」を大切にしたい想いがあって。周りを蹴落として自分が上に行くのではなく、協調して仕事ができる社風の企業がいいなと。自分の性格に合った社風なら意見も言いやすく、自分らしくいられると思い、信金中央金庫への入庫を決めました。
最初の配属先は、東京営業部。個別の信用金庫が抱える課題に対して改善策を提案する業務です。融資をさらに推進したいという課題に対して、勉強会を開いたり、信用金庫のオリジナルの融資と信金中央金庫の融資商品を合わせて競争力のある商品設計を提案したり。ただ、複数の信用金庫を担当しているなかで、本部にいる方にはお会いできても、日々直にお客様と接している支店の方々との接点はなかなか持てない状況で。そこで当時の上司にお願いしていくつもの支店も回り、「ちょっとお話を聞かせていただけますか?」と意見を集めました。その結果、見えていなかった課題も浮かび上がり、多くの方の意見を聞くことの重要性を学びました。信用金庫の経営層の方々にも現場の様々な声を聞きたいという思いがあったようで喜んでいただき、少しはお力になれたかなと思っています。
また、信用金庫のポートフォリオを分析する中で感じたのが、リスク管理の重要性。比較的リスクが高めな金融商品を運用していても、リスク管理が手薄なケースも見られたので。でも、当時の自分には専門性がなかった。そこで、統合リスク管理部への異動を希望しました。
Story 02
リスク管理の専門性を磨き、働き方の体制整備にも貢献
統合リスク管理部では、信金中央金庫が運用している商品や新しく買った商品のリスクを数値として測定する業務を担当。イギリスのEU離脱やアメリカの政権交代といった大きなイベントがあった際は、経営指標などにどの程度影響があるのかを試算したりしましたが、そうしたデータにもとづいて「今はどんな状況か、次の動きはどうなるか」、「その前にどう行動するか(売るか、買うかなど)」といったことが判断され、専門的かつスピーディーな対応が求められるため、責任は重大。また、数値として計算されたリスク量だけで方向性が出せるわけではなく、経験も大切ですので、計測結果と経験の両輪を大事にしていました。
その後、入庫7年目で人事部に異動。働き方改革という言葉が取り上げられ、労働基準法が改正されるなど、人事制度の重要性がより高まってきた頃です。それまではまったく違う分野を経験してきたのですが、自分にないものを吸収できる好機だと思いました。信金中央金庫の多くの職員の声を聞きながら、働きやすい職場環境を整えるために何ができるのかを考え、実行していきました。その一つが現在も続いている、勤務時間をずらして働けるスライドワーク制度。そして数年前にはコロナ禍を受けて、テレワークの実現に向けた体制整備にも協力しました。現場の意見を取り入れながら新しい体制を作れたことは、一つの成果だったと思います。
Story 03
揺るがない信念で、デジタル分野のさらなる活用をめざす
その後、自ら希望して現在のシステムセンター配属に。当時はまだAIという言葉もそこまで広がっていない頃でしたが、これからの金融機関を考えたとき、「従来どおりの金融業務の延長では頭打ちになるのではないか。現状の当たり前を変えていくためにはシステムの力が必要ではないか?」と思っていたんです。担当しているのは、マーケット部門の取引の入力や勘定処理、そして統合リスク管理部で使っていたリスク量の計測・管理機能を持った市場関連全体のシステムです。私自身は、現場のユーザーからの要望をシステム要件に落とし込んでベンダー会社に伝えていく橋渡し役であったり、プロジェクト全体を管理する役割です。配属後すぐに割と大きなプロジェクトを任されたのですが、基礎知識もままならない状態でシステムの開発中に大きなエラーが発見されるなど、かなり困難な道のりになりまして。社内やプログラム開発を行うベンダー会社との関係性を築きながら調整を重ね、何とか試練を乗り越えて着地できました。この経験を通して、プロジェクトを動かす力がかなり鍛えられたと思っています。
今後の自分自身の目標としては、デジタルの分野での知見をさらに広げること。金融機関の存在意義が問われるなかで、デジタルを上手く活用して業務効率化や経費削減を行うなど、収益力の向上につなげたい、信金中央金庫をシステム面から支えたいと考えています。そして、その先にあるのは、「信用金庫のために、地域のために」という最終目標。これまで経験した様々な部門でもずっと揺るがず、私のベースにある想いです。この信念を持ってこれからも取り組み続けていった先に、唯一無二の会社で、唯一無二のキャリアを持った中央金融機関職員になれたらちょっと格好良いかな、なんて思っています。
Daily Flow
ある1日のスケジュール
- 7:30
- 8:45
- 11:00
- 12:00
- 13:00
- 14:00
- 16:00
- 自宅で業務開始。電話のない時間帯に集中して企画や資料を作成
- 電話にて問い合わせに対応し、システムの維持・運用
- 社内ミーティング
- 昼食
- 電話のない時間帯に集中して企画や資料を作成
- 社内ミーティング、新規案件チームとの相談など
- 業務を終えて退社
※ スライドワークを使用
会社に入ってこれがやりたいという明確な目標がなくても、ここには活躍できるフィールドがたくさんあるよと伝えたいです。
変化が速くて先が読みづらい時代ですが、入ってから何をやるかを決める、その選択肢が多いのが信金中央金庫だと思います。
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