Interview 08
運用の専門性を高め、信用金庫の収益向上を支えたい
開発投資部
2017年入庫/商学部卒業
Story 01
信用金庫のサポートに貢献したいと、心の底から思えた体験
大学では経営学や会計学を学び、就職先としては、日本の経済社会に大きな影響を与えられる業界で専門性も身につけたいと考え、金融業界を選びました。その中で、信金中央金庫は、全国の信用金庫から預け入れられた預金を原資に多額の投融資を行っており、且つ職員が少数なので若いうちから専門性を身につけられるという点が魅力でした。また、「各地域の中小企業や個人のお客様を支えている信用金庫を支える」という社会的意義にも共感しましたし、説明会や座談会でお会いした職員の方々が、皆さん落ち着いた雰囲気だったのも印象的でしたね。
入庫後は、大阪支店に配属され、地域の信用金庫のお困り事に対して解決策をご提案する仕事を3年間していました。具体的には、信用金庫お取引先の販路を拡大するための商談会などの開催、業況が悪化しているお取引先への経営改善支援策のご提案、信用金庫の資金運用に関する現状分析から運用方針の策定にかかるアドバイスなど様々。信用金庫の役職員の方々から直接お話しを伺うことで、「今まさに悩んでいること」を体感しながら、同時に金融商品や融資に関する知識も身につけることができた時期でした。また、3か月ほど信用金庫に研修出向した際には、窓口業務や集金業務、渉外担当者の方々とともに融資の提案に同席するなど、信用金庫の仕事を経験。そこで感じたのは、信用金庫では地元に愛着を持った職員が、「地元をもっと元気にしたい」という気持ちで活動しているということ。もし信用金庫がなかったら地域が衰退してしまう、それくらい地域に根ざしているし、その活動に自分も貢献したいと心の底から思わせていただいた体験でした。
Story 02
運用のフロント業務を通して、知識を自分のものに
その後、開発投資部に配属されました。いわゆるマーケット運用のフロント部門で、信金中央金庫の収益を高めることを目的とする部門なので、いままで在籍していた支店とは違った緊張感がありますね。当初は先輩方に聞きながら実務を通して学んでいきました。私の所属はクレジット投資グループで、基本的に企業の信用リスクをとって利回りを得るような投資を行う中で、新たなスキームなどをリサーチしながら日々の投資を行っています。具体的には、日頃から投資先を探し、良い利回りで買うために証券会社と交渉しつつトレードをしていく、そして、既存の投資先だけでは限りがあるため、新たな企業への投資や、新しいスキームの投資商品への投資可能性を検討する業務も行っています。
最初の一年は社債取引を担当し、ここ一年は、証券化商品という様々な仕組みを内包した商品への投資を担当。社債とは仕組みが異なるため、スキームの設計などを理解していくことにかなり苦労がありました。新しく取り組む案件に対しては、本当に投資して安全なものかどうかを、丁寧に検討する必要があるので。過去の償還実績やキャッシュフローの状態、調達金額に偏りがないかどうかなど、分析していく作業が難しかったです。当然、そういった業務には専門知識が必要なのですが、単に書籍などを読んで用語を覚えただけでは役立ちません。何となく理解したつもりでも、実際に投資案件として検討すると、「こういう部分にも気をつけなきゃいけない」、「多面的に考えなければいけない」と、見え方が違ってくる。案件に取り掛かってみないとわからないことや、実際に自分が手掛けることで初めて身につくものが結構あるなと実感しています。
Story 03
地域経済の安定と発展に貢献すべく、知見を広げていく
私は、現在の開発投資部に来て約2年ですが、当初は一つの企業の信用リスクを取るような投資商品、次に様々なリスクを取るような証券化商品への投資に関わってきました。今後は、まだ手掛けていない分野であるファンド投資、なかでも、マルチアセット型のファンドや、オルタナティブ投資と呼ばれる非上場株式、インフラ、不動産ファンドなどへの投資に関する専門性を身につけたいです。特にファンドなどは、金額も大きく、世界の複数の市場動向を日々追っていく必要があるので大変な部分も多いですが、自分の知見・ノウハウ向上にもつながりますし、ぜひ経験してみたいと思っています。
そして、長期的な目標は、信用金庫の運用力向上を助けられる業務に就くこと。日本経済の先行きは、コロナ禍において不透明感が増しており、安定的な収益を稼いで地域経済の安定や発展に貢献することは、なかなか難しい課題です。その中で、信用金庫も信金中央金庫も、その役割を発揮していくためには、やはり高い専門性が必要だと感じています。そして、信用金庫の運用担当の方は日頃から様々な運用商品を見ていらっしゃるので、そこをサポートする私たち信金中央金庫に求められるのは、より広いアセットクラスの投資商品に関する専門知識ではないかと思います。そのようなニーズに応えられるよう、私自身もフロント部門の運用知識をさらに強化したいと思っています。加えて、ミドル部門でのリスク管理やバック部門の業務などにも幅広く携わり、積極的に知見を広げていきたいです。
※オルタナティブ投資:伝統的な投資対象資産である上場株式や債券とは異なる投資対象や投資手法のこと
Daily Flow
ある1日のスケジュール
- 8:30
- 9:00
- 12:00
- 13:00
- 19:00
- 出社し、市場動向などを確認
- 案件のスキーム精査。契約書を読み込み、疑問点を証券会社に確認するなど
- 昼食
- 証券会社とのミーティング
- 業務を終えて退社
金融分野に関して、高い専門性を身につけたい方が信金中央金庫に向いていると思います。そして、その専門性を、自分のためだけでなく、信用金庫業界、ゆくゆくは日本経済に役立てたいという志を持った方に入っていただきたいですね。
© 2024 Shinkin Central Bank. All Rights Reserved.