Interview 04
スペシャリストとして、
信用金庫にベストな提案を
信用金庫部
2012年入庫/経済学部卒業
Story 01
金融というツールを通じて、幅広く社会を知りたい
大学時代は楽しかったですね。部活はオーケストラに入ってバイオリンを弾いていました。経済学部の金融学科でしたが、幅広い分野の講義を履修し、色々なことに興味を持って受講していました。そこで感じたのが、金融は世の中の様々な事柄に関わるものだということ。「金融というツール」を通じて幅広く社会を知りたいというのが金融業界を志望した理由のひとつでした。とはいえ、金融機関は、基本的な事業内容や機能にはさほど差異がないですよね。それなら、目的や意義があったほうが、これから何十年も働く上で自分の気持ちが折れないだろうと。その点、信金中央金庫は「地域のために」という大きな方向性があり、それが決め手の一つになりました。
入庫後に配属されたのは市場営業部で、最初の1年半は大企業などが発行するCP(コマーシャルペーパー/短期社債)の買取りなどを行うチームに。最初は先輩や上司のやり方を横で見ながら身につけていくことが多かったです。その後、1年半はデリバティブ(金融派生商品)のチームに所属して、信用金庫向けにデリバティブを組み込んだ商品を販売する業務を担当しました。デリバティブの仕組みやロジックについて集中的に勉強できたことは非常に良い経験となりました。
Story 02
調査業務や海外への出向を通して、知見を広げる日々
入庫4年目からは、開発投資部に配属されました。同部は投資信託や証券化商品などの仕組みを通じて、海外の多種多様な資産への投資を行う部門。ここでは、「調べる」ということが大きな業務の一つになりました。契約書、目論見書と呼ばれるものを精査するのはもちろん、自分で実際に現地を行って調べることもありました。
また、開発投資部に所属している際、大手邦銀のニューヨーク支店に出向する機会もいただきました。英語でのコミュニケーションには難しさも感じましたが、ミーティングやカンファレンスに参加したり、幅広く業務を見せていただいたりと、非常に有意義だったと思います。仕事以外では、ミュージカルを観たり、現地のオーケストラに入って演奏したり。仕事もプライベートも、刺激の多い日々を過ごすことができました。
Story 03
専門性とグループ連携で、相手に「響く提案」を考える
次に移ったのが、現在所属している信用金庫部の有価証券運用サポート室。有価証券運用に関して信用金庫をサポートするグループです。近年の低金利を受けて、信用金庫のポートフォリオ(有価証券の構成)が大きく変わったこともあり、日々、信用金庫の方から有価証券運用に関するご相談が寄せられます。これらのご相談に対し、個々の信用金庫の状況に応じて回答・提案することが業務の中心です。ご相談内容はすぐにお答えできるものばかりでなく、他の事例を調べるなど回答には時間や労力がかかりますが、信用金庫の方々とお話しするのは純粋に面白いです。こちらの回答や提案で、相手が何か得るものがあったと思ってくださればこちらもハッピーに。逆に、何も反応がないときは、こちらが提案した内容が合わなかったのかもしれないし、伝え方が悪かったのかもしれない。試行錯誤しながら「何が相手にとって響くか」を考えることも、この仕事の楽しさだと思います。
また、現在のグループメンバーは、それぞれ異なる専門性を持っていることも大きな強み。私ならデリバティブと投資信託、他の職員は財務、リスク管理など、得意分野が違うので、互いに教え合って連携することで最適な提案や回答につながっていると思います。心がけているのは、信金中央金庫の運用ではなく、信用金庫の運用であること。つい自分の専門分野の知識を使いたくなるものですが、常に「それぞれの信用金庫にとって適切な運用は何か?」という視点を持って考えることが大事だと思っています。
Daily Flow
ある1日のスケジュール
- 8:45
- 9:00
- 12:00
- 13:00
- 20:00
- 出社後、メールチェック、前日の市場の動向を確認
- 随時、信用金庫の担当者からの電話に対応しつつ、照会元の信用金庫に関する分析や調査
- 昼食
- 分析・調査、先輩や上司との意見交換
- 業務を終えて退社
社会に出てから仕事をする年月って長いですよね。何十年間も働く上で、自分がどんな武器を持って社会をわたって行きたいかを考えておくと良いと思います。一人で考え込むより、いろいろな人に相談しながらゆっくり決めることをおすすめしたいです。
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